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高速3Dビジョンセンサー「クラセンス」を搭載した 『ワイヤーハーネス製造ロボットパッケージ』を受注開始
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1.開発の背景
自動車や電機製品などに数多く用いられるワイヤーハーネスの製造工程は、形状や1本ごとに向きが異なるケーブル、電線などの柔軟物を取り扱うため、自動化が困難で未だに手作業が多く、東南アジアでの製造が主流となっています。
昨今、コロナ禍により操業に制約が生じていることに加え、原材料の高騰・調達難などにより、ワイヤーハーネスの供給が世界的に不安定な状況になっています。このようなサプライチェーンの世界的混乱と直近の急速な円安に対応するため海外製造から国内製造に回帰する動きが出てきています。
そのような中、生産効率を向上させるため、手作業に頼っていたワイヤーハーネス製造の自動化が求められており、柔軟物の形状を高速で認識することができる当社の高速3Dビジョンセンサー「クラセンス」の活用ニーズが高まっています。
これらのニーズに対応するため、クラセンスとロボット、および専用ロボットハンド「Kurabotte(クラボッテ)」などの必要機器をセットにしたワイヤーハーネス製造における一連の作業を自動化するシステムパッケージの受注を2022年11月から開始いたします。
2.ワイヤーハーネス製造ロボットパッケージの概要
ワイヤーハーネス製造ロボットパッケージは、①「Kurasense-C100」1台、②ケーブル用ロボットハンド「Kurabotte(クラボッテ)」1台、③ケーブル1本取り出しユニット、④ロボット架台、安全柵等(一式)⑤産業用垂直多関節ロボット1台を基本パッケージとして構成しています。ロボットは、ロボットメーカー各社の垂直多関節ロボットに対応が可能なため、お客様のご要望に合わせてお選び頂けます。
3.ハーネス製造工程の一例 (端子圧着、コネクタへの挿入作業の場合)
①ケーブル供給(基本パッケージ) ▼ ② 3D認識計測(基本パッケージ) ▼ ③ケーブル加工(オプション) ▼ ④外観検査(オプション) ▼ ⑤コネクタ組み立て (オプション) ▼ ⑥完成品払い出し (基本パッケージ) |
なお、③のケーブル加工工程(オプション)では、端子圧着機以外に抵抗溶接機や特性試験機、はんだ付け作業機なども利用可能です。
4.販売内容
(1)販売時期:2022年11月
(2)販売価格:880万円(税込)~
【基本パッケージ(最小システム)構成例】
・ケーブル認識用高速3Dビジョンセンサー「Kurasense-C100」:1台
・ケーブル用ロボットハンド「Kurabotte」:1台
・ケーブル1本取り出しユニット
・産業用垂直多関節ロボット:1台
・ロボット架台、安全柵など:一式
※仕様やシステム構成については別途お問い合わせください。
(3)オプション機器
・加工機・試験機
・外観検査カメラユニット
・コネクタ組立てユニット ほか
5.販売目標
目標販売数量:30パッケージ(2024年度)
6.お問い合わせ先
■「クラセンス」製品・販売に関するお問い合わせ
クラボウ 環境メカトロニクス事業部 情報機器システム部 画像情報課 (担当)北井
TEL:072-812-5206 FAX:072-812-5263 E-mail:[email protected]
「クラセンス」Webサイト:https://www.kurabo.co.jp/el/kurasense/index.html
■報道に関するお問い合わせ
クラボウ 総務部 コーポレートコミュニケーション課 (担当)野中
TEL:06-6266-5053 FAX:06-6266-5555 E-mail:[email protected]
クラボウ コーポレートサイト:https://www.kurabo.co.jp/
(注1)「第10回 ロボット大賞 日本機械工業連合会会長賞」授賞について
【受賞内容】高速3Dビジョンセンサー「クラセンス」が、ロボット産業の振興において特に優れたロボット等に対して授与される「第10回 ロボット大賞 日本機械工業連合会会長賞」を受賞しました。
【趣 旨】ロボット技術の開発と事業化を促進し社会に役立つロボットに対する認知度を高めることなどを目的として、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いと考えられる優れたロボット等を表彰するもので、2022年で10回目の開催となります。
【共 催】経済産業省、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、一般社団法人日本機械工業連合会
【詳細情報】2022年10月13日 弊社ニュースリリース
高速3Dビジョンセンサー「クラセンス」が2022年ロボット大賞「日本機械工業連合会会長賞」を受賞!
https://www.kurabo.co.jp/news/newsrelease/20221013_1125.html
(注2)高速3Dビジョンセンサー「クラセンス(KURASENSE)」とは
従来の一般的なロボット用ビジョンセンサーは、形状が曲がったりねじれたりするケーブルなどの柔軟物や不定形物を認識してロボットにハンドリングさせることは困難でした。そこで当社の強みである高速画像処理技術と3D計測技術を生かして、柔軟物・不定形物の認識に特化したクラセンスを開発し、2020年から販売を開始。自動車部品製造業界や電子デバイス製造業界などの製造現場において、ロボットの「目」と「脳」の役割として活用されています。
(注3)展示会「第5回 名古屋 ロボデックス -ロボット開発・活用展-」の情報
展示会名:第5回 名古屋 ロボデックス -ロボット開発・活用展--
開催日時:10月26日(水) ~28日(金) 10:00~17:00
会 場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) 第3展示館
ブース番号:20-2
Webサイト:https://www.fiweek.jp/nagoya/ja-jp/about/robo.html